そうしてどのくらい時間がたったのだろう?
多分、ほんの少しだったと思う。
それでも、私にとってはかなりの時間が経っていたように思えた。
無言で闇黒竜を睨みつけていたガイルの右手が上へと上がり、杖を天に掲げる。
そして…
「暫しお前には眠っていてもらうか」
そう言うと同時に杖の先にかなりのスピードで魔力が溜まっていき、素早く杖の先を闇黒竜へと向けた。
それと同時に闇黒竜も自分の口に溜めていた炎を一気に吐き出す。
ゴオッ---
物凄い音をたてて炎がガイルへと迫っていく。
それより早いスピードのガイルの魔法が闇黒竜に近い位置で、二つの魔法がぶつかり合う。
目の前でぶつかり合うとてつもなく強大な魔法同士に、あまりの眩しさのギュッと瞳を瞑ってしまった。
すると…
フワリッ---
と、大きな身体が私をガッシリと包む温もりと香りに安心し、その大きなその身体に腕を回す。



