『しかしアイリーンのおかげでその効果が一時的だが薄れた。だからこうして話す事が出来るのだ。…俺が何とかするから今のうちに逃げてくれ』
「でも…」
突然、逃げろと言われても…と私の傍で眠るダイの亡骸に目をやった。
するとそこには、ルトがダイを守るように傍にいたのだ。
自分の事で頭がいっぱいでルトの事まで気がまわらなかったけど、ずっとこうしてルトはダイを守っていたようで驚いた。
そう言えばシルビーはどこにいるの?
辺りを見回すと私の背後で両手を上げながら、防御壁を作っているのが見えた。
私は自分の事で頭がいっぱいだったのに、二人はずっとこうして私達を守る為に傍に居てくれたんだ。
そんな二人を見て、覚悟を決めた。
逃げてはダメだと---
それにダイをこのままにしてはおけないもん。
私は首を振り、そして空にいる闇黒竜を強く見つめた。



