「あやつの魔力はさすが竜王なだけあってとてつもない。こんな村など簡単に消し去ってくれる」
「止めさせろッ」
「それは無理だ。まぁ、精々足掻くがよい。貴様らの死に様を我はここで見届けようぞ」
そう言ったガイルはスーッといとも簡単に、空高く飛んで行った。
そうしている間にも徐々に溜まってきた闇黒竜のエネルギーが、息を吸っていた音と共にピタリと止まる。
ジッとそれをただ唖然と見ていると、闇黒竜の瞳がギロリと、私達…
ううん、村全体を睨みつけるかのように見た。
そして、闇黒竜の大きな口が開き始めていく。
そこからは黒煙と共に、莫大な魔力の炎が見えていた。
どうしよう?
どうすればあの炎を食い止められる?
オロオロしている間にも闇黒竜の口が大きく開いていき、カッと目を見開いた。
や、止めて!!!
お願いだから、この村を焼き払わないで。



