「………、………」
そんな不安の中、ガイルの口元が微かに動いていたのがフード下に見えた。
嫌な予感にゾクッと身体が震える。
父さんが危ない?
私は急いで魔力を込めた。
父さんと戦っているガイルは次に何かを仕掛けようとする素振りはまだ見せてはいないけど、どうしても嫌な予感が拭えないのだ。
キンッ、ガッキーーーンッ---
辺りに鳴り響く重い刃の音を聞きながら、これから起こる何かを必死に気を張り巡らせ視線をあちこちに向けた。
上空では今だに闇黒竜が羽を動かし強い風を送っている。
そして…
闇黒竜が大きく口を開ける。
開いた口からは目が眩むほどの光が見え、私はそれに向けて込めていた魔力を一気に放った。



