「きゃぁぁぁぁッ!」
そう思った瞬間、闇黒竜が私達へと向かって来るのが分かった。
物凄い速さでこちらへと迫ってくる。
あまりの速さになす術もなく風から自分を守る為、腕で顔を覆った。
もう、ダメッ!
目の前に迫り来る闇黒竜に諦めた時だった。
ガンッ---
鈍い音にパチパチと目を瞬く。
吹き飛ばされなかった事に安堵しながらも、何で助かったんだろう?
そう思い、ソロリ…と、腕から顔を出して辺りを見た。
かなりの風圧を私達に残し、闇黒竜が旋回しながら私達から離れていく姿が見える。
思わずはぁっと息を吸う。
あ…、
もしかしてシルビーの使った魔法壁に私達は守られた?
それでも…
通常、魔法壁が張られていたら風圧さえ感じる事などないはずなのになんてパワー。
いつの間にか上空へと戻っていた闇黒竜はまた、私達へと向かってくるのが見えた。
ガンッ、ガンッ---
ドガーーーーーーンッ…
何度目かの魔法壁への体当たりで、ついにはそれが破られた。



