「今日で最後かー」
なんてあいつはのんきなことを言っている。

「お前これからも頑張れよ!」
私の頭をぐしゃぐしゃにしながらそんなことを言うあいつ。
「じゃあもう行くわ!」
いきなりの別れなんて悲しすぎる。
私は、最後にあいつに伝えなきゃいけないことがあるんだ。

「ねえ」
「ん?」
「ううん…あんたも頑張ってね!」
「おう!」
手を振って去っていくあいつ。
結局、最後まで私達は『友達』の関係だった。