君と出会ってなかったら、ぼくの世界はどんな風になっていたかな。

あの日、たまたま職員室から出てきた君とぶつかった。
「ごめんなさい!」
これが僕が聞いた、君からの最初の言葉。
謝ってくる君が可愛く見えた。
だからつい笑ってしまった。
これが僕達の出会いだった。
クラスが違えば、お互い顔も名前も知らなかった。

あの日から僕の世界は色づいていった。
だからこそ、君が居なくなった世界はこんなにも色あせている。