さちこのどんぐり


その日は、朝から気温はマイナス1度。
予報では関東の山間部では雪が降るとの情報もあった寒い日
その日も親子はサッカーの練習を見に来ていた。

相変わらず坂崎の隣でサッカー見ながら

フーフーフー
(`ε´)


坂崎が練習してる子供達を呼び集めようと思い
ベンチから立ちあがったときだった。

彼の鼻に…

ひやっ…

見上げると白くゆっくり…





あ…雪だ…



そう思ったら…彼の後のほうから



ピ……
ピ~~~~ッ!


指笛がなった!


坂崎が振り返ると

いつも無表情だった男の子が
初めて彼に笑顔を見せていた。


「鳴った!」
(*^∇^*)



「鳴ったな~」

坂崎も思わず笑った。

その子の母親も笑ってた。

雪に興奮して集まって来たチームの子供達も笑いながら…

皆ずっと雪を見ていた。