「えっ……?」


「俺不器用だからさ。」


「だから…お前は多分幸せになっちゃいけないなんて思ってるんじゃないか?」


灰夜の言うとおり…。ずっと思っていた。


「幸せになっていいんだ。飛沙。俺はお前が幸せならいいんだ。」


「灰夜っ……」


気づけば大粒の涙が頬を伝っていた。


「はいはい。そばにいるから…父さんや母さんだって望んでるよ。」