アイドル様の秘密【上】

「調べて欲しいことがあるの。」

「何?」

灰夜はメガネを外し聞く。

「Dragon★coolのことを調べて欲しいんだ。」

飛沙がそう言うと灰夜は微かに笑い言った。

「さすが飛沙。

俺たちも今調べてるんだ。だけど…」

「何も出てこない。って感じ?」

飛沙は自信満々に言う。

灰夜は目を見開いて綺麗に笑った。

「正解。驚く程真っ白なんだ。

手を焼いてるところでね。」

灰夜は両手を広げ言った。

「灰夜なら何か知ってると思ったんだけど…」

「役に立てなくてごめんね。」

「ううん。気になっただけだから邪魔してごめん。

お仕事頑張ってね。」

飛沙はそういい出て行った。

「珍しいですね。若が調べられないなんて…」

神塚が隣で言う。

「灰夜でも調べられないってことは…

もうわかってることがあるでしょ。」

飛沙は言う。

「お嬢?」

元が聞く。