嘘…。本当はわかってなどいない。 龍国君からの告白を断ったときは本当に好きなんて感情がなかった。 だけど、毎日笑顔で素直な龍国君を知らない間に追っていた。 それを認めたくなくて、巻き込みたくなくて… 「嫌い」だと自分に暗示をかけていたんだ。 灰夜には彼女がいた。 2歳下の可愛い彼女。