「凍季也ー俺のカバン知らね?」 遠くで優翔が聞く。 「知らない。」 「さっき向こうにあったよ~」 ふと、飛沙は近くの席を見渡す。 すると、優翔のカバンと思う蝶のキーホルダーがついたカバンがかけてあった。 「あの…龍国君…これじゃない…?」 「あ!それそれ、ありがとう六条寺さん。」 「帰るの…?」 「あぁ…ごめんね。急用があってさ。 また明日ね!!」 そう言って優翔は教室を駆け出した。