アイドル様の秘密【上】


「凍季也ー俺のカバン知らね?」


遠くで優翔が聞く。


「知らない。」

「さっき向こうにあったよ~」


ふと、飛沙は近くの席を見渡す。


すると、優翔のカバンと思う蝶のキーホルダーがついたカバンがかけてあった。


「あの…龍国君…これじゃない…?」

「あ!それそれ、ありがとう六条寺さん。」

「帰るの…?」

「あぁ…ごめんね。急用があってさ。
また明日ね!!」


そう言って優翔は教室を駆け出した。