アイドル様の秘密【上】


「や、ごめんね。そんなことを考えている人とは知らなかった!!
面白いね龍国君!!それを謝りに?」


飛沙は止まらない笑いを我慢して言う。

「それもあるけど…。
大切な話があるんだ。」


「大切な話?」


「そう、俺…六条寺さんのこと好きなんだ。」


〝ザァァ…〝

風が吹く屋上。


「…………えっ………?」

頭が真っ白になった。