目の前にいるのは私がこの世で最も愛している人。
「……ゆう……と…?」
間違いなかった。
「飛沙……」
私の目の前にいるのは紛れもなく、
Dragon★coolの一員、龍国 優翔だった。
「なんで……?」
混乱している中灰夜が口を開いた。
「初めまして。龍門咲組、組頭。龍門咲 桃龍さん。」
優翔の後ろに座っている白い髭を生やした男性が立ち上がって笑う。
「初めましてじゃな。いやぁ~六条寺組の若頭が来てくれるとはわしもまだまだということかのぅ。」
「頭は別の仕事があったので本日は僕が…。六条寺組、六条寺 灰夜といいます。」
「こちらが僕の妹で、幹部の六条寺 飛沙です。」
灰夜はそう言って私を見た。
「あっ……ご紹介に上がりました。六条寺 飛沙です。」
(いけないっ…!!今は集中しなくちゃ…っ!!)


