「いやぁ~お待ちしておりました六条寺組若頭、六条寺 灰夜さん。」
そう言って入口で待っていた中年の男性が頭を下げた。
「頭は奥の部屋です。ご案内いたします。」
男性はそう言って私を見つめた。
「なにか?」
「そちらの方はご一緒でよろしいんですか?」
「あぁ。これは僕の妹で幹部の中でも優秀なんだ。なにか一緒でも都合が悪い……とか?」
灰夜がそう言うと男性は大きく首を振って言った。
「まさか!!!全然いいですよ。いやぁ~灰夜さんに妹君がおありとは初めて知りました。」
(なんだろ……この人すごい灰夜の機嫌を取ってる気がする…)


