アイドル様の秘密【上】


「おとなしくしててよね。あ、飛沙覚悟決めといてね。」


灰夜はそういいメガネを取った。


「えっ…?どういうこと??」


「これから行くところはたぶん。飛沙にとって辛いところだから…」


それから灰夜は一言も喋らなかった。


「若頭着きました。」


「おう。」


そう言って降りたところはある事務所。


「決めた?」


突然灰夜が話しかける。


「えっ…?」


「覚悟。決めてなかったから連れてきた意味もないし、車戻ってる?」