アイドル様の秘密【上】

「神塚様申し訳ありません!!」

女性店長が頭を下げる。

「お代はいつも通りいりませんのでお気になさらず。

あら?今日は飛沙お嬢様とご一緒ではないんですか?」

「飛沙さんなら更衣室で着替えてます。」

「着てお帰りになるのですね。

では、お洋服は袋に入れて後で送ります。

うちの新店員が失礼しました。」

「いや、いいっすよ。お嬢を妹と勘違いしてたけど。」

元都がそう言うと店長が真っ青になった。

「て、店長…?」

店員が顔を覗く。

「な…なにしてんのよ…。

あなた!!飛沙お嬢様をい、妹なんて…!!」

〝ジャッ〝

「神塚。」

更衣室から服を片手に出てきた飛沙。

「飛沙さん。」

神塚は笑顔で飛沙を見る。

「何笑って…「ひ、飛沙お嬢様申し訳ありませんでした!!

この子は新人でして…誠に申し訳ありません!!

ほらあなたも頭を下げて!!」

店長が新店員の頭をあげて言った。

「…いいよ。玲、私このお店気に入ってるから。

でも妹は少しイラッて来たかなー」

飛沙は笑っていう。

しかし、目は笑っていなかった。

(なんで私がこんな餓鬼に頭下げなくちゃいけないのよ。

何もしてないし。それに神塚って人になんで店長は様付するわけ?

ま、かっこいいからいいけどさ。

そこの後ろの男の子も余計なこと言わなければ

こんなことにならなかったのに…)

「申し訳ありませんでしたー…」

店員はそう言い頭を下げた。