突然後ろから聞こえた声に咄嗟に振り向く。
「あ、圭太か。友達の家に泊まってたんじゃなかったの?」
声の主は玄関のドアから少しだけ顔を出している何とも怪しい様子の中学3年の弟、圭太だった。
「今、帰って来たとこ。そんで靴脱ごうとしたら声聞こえたから見てた訳。あれ紗奈の彼氏だろ?」
「うん。まぁ・・・。」
何となく弟に彼氏の存在を知られると恥ずかしい。
でも圭太も彼女がいるしね。気にする事はないか。
あたしと圭太は共に家に入った。
リビングのソファーに座り麦茶を飲んでいると圭太があたしの隣に座ってきた。
「紗奈、愛されてるじゃん。」
「は?」
この馬鹿な弟はイキナリ何を言い出すのか・・・。
「いやー、愛されてるなと思ってさ。優しいじゃんか、彼氏。」
「・・・うん。白木は優しいよ。」
白木の事を褒められると自分の事の様に嬉しくなった。
意外と圭太も良い事を言うな。
いつも馬鹿ばっかりだと思っていたけど、たまには良い所もあるんだな。
「ま、せいぜいお幸せにー。夏休みの終わりの方になって別れたなんて言うなよ、お姉ちゃん。」
・・・前言撤回だ。
何がたまには良い所もあるとか思ってるんだよ、あたし。
この弟に良い所なんてない。
嫌味たっぷりに言う弟にムカつきながらも、あたしは片手に持っていた麦茶を飲み干した。
「あ、圭太か。友達の家に泊まってたんじゃなかったの?」
声の主は玄関のドアから少しだけ顔を出している何とも怪しい様子の中学3年の弟、圭太だった。
「今、帰って来たとこ。そんで靴脱ごうとしたら声聞こえたから見てた訳。あれ紗奈の彼氏だろ?」
「うん。まぁ・・・。」
何となく弟に彼氏の存在を知られると恥ずかしい。
でも圭太も彼女がいるしね。気にする事はないか。
あたしと圭太は共に家に入った。
リビングのソファーに座り麦茶を飲んでいると圭太があたしの隣に座ってきた。
「紗奈、愛されてるじゃん。」
「は?」
この馬鹿な弟はイキナリ何を言い出すのか・・・。
「いやー、愛されてるなと思ってさ。優しいじゃんか、彼氏。」
「・・・うん。白木は優しいよ。」
白木の事を褒められると自分の事の様に嬉しくなった。
意外と圭太も良い事を言うな。
いつも馬鹿ばっかりだと思っていたけど、たまには良い所もあるんだな。
「ま、せいぜいお幸せにー。夏休みの終わりの方になって別れたなんて言うなよ、お姉ちゃん。」
・・・前言撤回だ。
何がたまには良い所もあるとか思ってるんだよ、あたし。
この弟に良い所なんてない。
嫌味たっぷりに言う弟にムカつきながらも、あたしは片手に持っていた麦茶を飲み干した。


