りんご飴

どちらからもなく顔が近づき、キスをした。


先輩との初めてのキスは甘く、しょっぱかった。


涙のキス。悪くなかった。

しょっぱかったけど、私の涙を指でぬぐってくれた。

これからは俺の事だけのために泣け。と
なんでこんなに優しいんだろう。



もちろん、颯斗の事思い出すかもしれない。そう伝えた、すると


俺しか見えねーようにしてやるよ


そう言って笑った。その笑顔は綺麗で私を包み込むような…颯斗とは反対の清い笑顔だった。