「…何言ってんだよ。美華子には
陽平がいたじゃねーかよ」
「…全部嘘なの。」
「どういうことだよ」
「私は中学のころからずっと
光のことが好きだった。でも
友達関係が崩れるのが嫌で
光を傷つけて、陽平を利用して
友達を選んだの。」
「…嘘だろ?」
何も知らなかった。
俺はずっと誤解してたってことか?
ちゃんと美華子と話してたら
俺と美華子の未来は変わってたかも
知れないってことかよ…。
…何考えてんだ、俺。
「ごめん、光。高校に入ってから
本当はちゃんと話そうと思ってたけど
もう光は私に気がないって知って
陽平に無理言って彼氏を続けてもらってた。
陽平は中学のころからずっと
叶愛のことが好きだったけど
光も叶愛のことが好きだって知って
1人ぼっちになるのが嫌で陽平には
無理をさせたの。でももうちゃんと
別れたの」
美華子が俺の腕をつかむ力が
強くなっていた。
「…だからお願い。」
下を向きながら涙を
流し始めた美華子の手を
振り払うことはできなかった。
―光弘side end-
