ー月曜日
「おはよ、叶愛」
「おはよー、知夏」
知夏がニヤニヤしてあたしの方へ
寄ってきた。
「あんた光弘くんと
どーゆー関係なのよ」
「なに、どーゆー関係って」
「私にも隠し事する気?
土曜日2人で図書館で勉強してたって
隣のクラスの子から聞いたよ?」
「違うよ。たまたま会っただけ」
「光弘くんと学校で
あんまり関わってないのに
たまたま会ったからって勉強する?」
「だから本当たまたま」
変な勘違いがおきていた。
「私、光弘くんと一緒にいる
修二くんと仲良くなりたいの。」
「そんなの知らないよー。
知夏自分で話しかけてきなよ」
「叶愛が光弘くんと
仲良くしてくれたらチャンス
あるじゃんかー。」
「そんなこと言われても」
知夏はすごく目を輝かせていた。
確かに知夏は入学式の頃から
松井くんのことをかっこいいと
言い続けていたし、
クラスで橘くんと松井くんの
2人は本当にずば抜けてかっこいい。
男子の中心にいる2人は
確かに女子の人気の的。
