き み だ け




あたしは光弘と向き合う。

きっとそれが正しい答えだから。

「インターホン鳴らしてるのに

全然出てくれないから

弟くんが入れてくれたよ」

「あぁ、ごめん」

「誰かと電話してたの?」

「うん。陽平と」

「まさか付き合うことになったの」

「違うよ。今日ボストンに戻るから。

それにあたしちゃんと光弘と

向き合いたいの」

「本当に?」

「本当だよ。もう決めたの」

「よかったー。修二と心配してたの」

知夏の安心した顔を見ると

あたしもほっとした。

間違ってない。

少しでも陽平とやり直したいと

思った自分はバカだ。

「明日4人で会わない?」

「でも光弘は会いたくないと思うから」

「そんなことないと思うけど。」

「年明け学校で会うまではいいよ」

「そう?わかった。頑張ってね」

「ありがとう」

年が明けるまでは光弘と

連絡を取ったりしない方がいい。

ちゃんと年明けから時間をかけて

友達に戻れればいい。

航太が言ってた通り

付き合うとか付き合わないとかに

あたしはこだわりすぎてたんだ。

1から始めよう、ちゃんと。