あたしは聞き間違いをしたと
思いたかった。
「…え?」
「俺は叶愛のことが好きだ。
陽平にも負けてないって言い切れる。」
「…」
「でも幸せにできる自信はない。
こーやって隠し事してて
遊ばれてたような気分にさせて
叶愛を傷つけた。だからちゃんと
0に戻ってもう1度チャンスが
ほしい。しばらく離れて、
それからもう1度告白するから
陽平か俺かちゃんと決めてほしい。」
「どうして?あたしの中でもう
陽平のことはもうなんとも思ってない」
「本当にそうか?
あいつがいなくて寂しいと思ったこと
1度もないって言い切れる?」
「それは寂しいけど。でもそれは
恋愛とかそーゆーんじゃない。」
「まだ自分に自信が持てないんだ。
勝手だってわかってる。
最低なやつだし、俺が悪いのに
俺から別れ切り出すとかまじで
あり得ないと思うけど
ちゃんとやり直したいんだ。」
光弘は立ち上がって小さな声で
"ごめんな"と言って帰って行った。
涙もでなかった。
あたしは光弘のこと
嫌いになったわけじゃない。
こんな感じだけどちゃんと
仲直りしたいと思ってたし、
信じれるのか不安だったけど
それでもあたしたちなら
きっと大丈夫だろうって思ってたのに。
たった5ヶ月…
また5ヶ月だけの幸せだったの?
