「叶愛」
お昼過ぎ光弘から連絡が来て
公園に行った。
「…ごめんな、呼び出して」
うまく笑えない。
目が合わせられない。
ぎこちない雰囲気のまま
ベンチに座った。
「ずっと隠し事しててごめん。
陽平と俺はもともと知り合いだった」
「…それは知ってる。
陽平から聞いた。」
「えっ?いつ」
「…昨日」
「あいつ帰ってきてるのかよ」
「…1週間だけだけど」
「俺は美華子を取られて表では
陽平を恨んでないような顔して
心の中ではすげー恨んでた。
そんな時に陽平に叶愛のことを
話されたんだ。
俺はいいきっかけだと思った。
俺の大切な人取られた代わりに
陽平の大切な人取ってやろうって
そう思ったんだ。最初は本当に
あいつに言われるがままに
動いてたけど途中でやめた。
このまま動いてたらあいつの思惑
通りになっちまうし、自分で
叶愛のこと落としてあいつに
俺と同じ思いさせてやろうって
思ったんだ。」
…光弘は陽平に復讐するために
あたしに近づいたってこと?
