「ちょっと航太、何怒鳴ってるのよ」
「こいつら叶愛を騙してたんだぞ」
「…どういうこと?」
光弘と修二くんと知夏は
顔色を変えた。
「光弘、どういうこと」
「…」
「こいつ叶愛のことが好きで
付き合ったわけじゃねーんだ。
陽くんから頼まれて付き合ってた
だけなんだ」
「…違う」
「違うことねーだろうが」
「確かに俺は初め陽平に頼まれてた。
でもちゃんと俺の意思で
付き合ってほしいって言った」
「…ねぇ、光弘。どうして
陽平と知り合いなの?」
「光、もうちゃんと話せよ」
「光弘くんもう限界だって」
「…待って。2人とも知ってたの?」
3人とも黙り込んだ。
…なにこれ。
「みんなであたしを騙してたってこと?」
「叶愛、ちゃんと聞いて」
…もう何が何だか分らなかった。
「…ごめん」
あたしは家を飛び出した。
どういうこと?
あたしが幸せだって思ってたことは
全部嘘だったってこと?
何をいつまでも黙ってるの?
雪の降る中
あたしは財布だけ持って
飛び出したせいで
雪で髪の毛はびちゃびちゃ。
どこへ行けばいいかも
わからずとぼとぼ歩いていた。
