しばらくして2人が戻ってきた。
「叶愛、一緒に変えろ。
話すこともあるし」
「あ、でも光弘と帰るんだけど」
「今日はいいよ。美華子と帰って」
「じゃあまた明日ね」
あたしたち4人の中に
なんだか変な空気が
流れたような気がした。
「ごめんね、さっきは」
「うぅん、大丈夫だよ」
「私と光のことが聞きたいんだよね」
「あ、うん」
「私と光と修ちゃんはね、
中学のころずっと仲良くてね。
私こんな性格だから女の友達
少なかったんだ。」
美華は遠くを見て
懐かしむような顔で話した。
「中2のときにね女の友達が
できたの。でもその子の目的は
私と仲良くなって光と
仲良くなるためだった。
でもね、私は光が好きだった。
光も私を好きだって
言ってくれて付き合ったんだけど
その友達がね裏切り者って
言い出してさ。自分の気持ち
知ってて付き合うとかあり得ない
とかいろいろ愚痴られちゃってね。
それで私は友達を選んだの。
光とは色々あって付き合ってるふりを
してて本当の彼氏がいるって言った。
で、同じ塾だった陽平に
お願いして彼氏のふりを
してもらったの。」
それじゃあ美華と陽平は中学からの
知り合いだったんだ。
