照れた顔で話す修二くんが

かわいかった。

「運命だって思わない？」

「素敵だね」

「俺ね絶対知夏を泣かせないって

決めたんだ。本当に幸せに

してやりたいの。」

満面の笑みで力強く話す修二くんは

いつもよりきらきらしていた。

「知夏もきっと幸せだね」

「光も見た目あんなんだけど

信じてやって」

「えっ？」

「光、本気で叶のこと大切に

思ってるし中途半端な覚悟なんかで

叶とは付き合ってないから」

急に真剣な顔で話す修二くん。

なにか光弘はあたしに隠し事でも

してるのかもしれない。

「何かあたしに隠しごとでもあるの？」

「光とちゃんと向き合うべきだよ。

幸せに満たされてると見えなくなること

たくさんあると思うから」

「修二くん」

「じゃあ俺戻るわ。

クリームソーダ美華子が

おごってやるって言ってたから。

じゃあまたあとでな」

修二くんはいったいあたしに

何が言いたかったの？

向き合うって何？

あたしと光弘はちゃんとお互いを

知って今があるはずなのに。

まだまだ知らないことが

あるっていうの？

そういうこと？