ガラガラガラ
教室につくともうほとんどの
クラスが揃っていた。
「あの、ごめん。ここいい?
席があんまりあいてなくて」
「あぁ、どうぞ。」
髪の長いとても綺麗な顔立ちの
女の子。微笑んだ顔がとても
かわいい。
「何組?」
「あたしは4組。あなたは?」
「私は8組」
「うわー、すごい!特進なんだね」
「落ちこぼれてるけどね。
あ、そうそう。私の名前は美華子。
あなたは?」
「あたしは叶愛。よろしくね」
「よろしくね。なかなか普通科に
友達いないから嬉しい」
落ち着いた話し方がすごく
大人っぽくて同い年とは思えなかった。
「今年の文化祭盛り上がりそうだね」
実行委員会が終わって
美華と話しながら教室に戻った。
「じゃあまたね」
ガラガラガラ
「え、陽平?どうしたの?」
教室に戻ると誰もいない教室に
なぜか陽平がいた。
「さっき急いでて話せなかったから」
「そんなに急ぎの用事?」
陽平が全然こっちを見ない。
