数日後―

「叶愛、おはよう」

「あ、光弘くん修二くん

おはよう」

あたしたち4人は毎日一緒に

いるようになって、

下の名前で呼び合う仲になった。


今日は夏休み前最後の日。

「知夏は?」

「もうすぐ来ると思うけど」

「そっか」

「修二、そんなに知夏のこと

気になるならみてこれば?」

「そんな気になってねーし」

「あ、来たよ。修二くん。」

修二くんはわかりやすい。

きっと知夏のことが

好きなんだ。

「おはよ」

「おそくね?知夏」

「遅かった?ごめんごめん」

2人を見ていると

なんだかカップルに見えた。

「あ、そうだ。今日の夜

神社の祭り4人でいかね?」

「あ、それ私も思ってた。

いこーよ」

「あたしは別にいいよ」

「俺も」

「じゃあ決まり!7時に神社の

鳥居のところ」

神社の祭りはすごく久しぶり。

「ねぇ叶愛、浴衣着ていく?」

「え?浴衣?」

「お願い、きていこ?」

きっと知夏は修二くんに

浴衣姿を見せたいんだ。

「わかったよ」

「ありがとう」