「これから先もずっとずっと

よろしくお願いします」

「手、出して」

あたしは箱を陽平に渡して

左手を前に出した。

「いつか必ず薬指に移すから」

陽平は照れた顔であたしの顔を

覗き込んだ。

「ありがとう」

陽平に強く抱きしめられキスをした。


この幸せだけは絶対失いたくない。

これから先もずっとずっときみだけ。



ーENDー