き み だ け




今年はとてつもなく長く感じた

夏休みも終わりやっと始業式。

光弘ともちゃんと話し合うために

気持ちは整理して来たつもり。

「叶」

「修二くん、久しぶり」

「光とどーなった?夏祭りの日から

色々気になってたんだけど」

「あー、結局あれから

すれ違ったままって感じで」

「大丈夫なのかよ」

「ちゃんと話し合うつもりだよ」

「でも今は光のところ行かない方が

いいと思うよ」

教室の扉のところで光弘は

美華とすごく楽しそうに話していた。

「うん。また後で話しに

行くつもりだよ。ありがとう、

心配してくれて。」

「いや、またなんかあったら

相談しておいで」

ありがとう、修二くん。

でももうここからは1人で

決断しなくちゃいけないの。

もう気持ちもまとまってる。