き み だ け




電車に乗って家に帰って

ご飯を食べてゆっくりお風呂に

入ってこれからのことを考えた。

光弘ともこのままじゃダメだ。

そう思ってお風呂を上がると

光弘からLINEが来ていた。

”本当あんなこと言うなんて

どうかしてた。本当にごめん。

これからしばらく夏期講習とかも

始まってゆっくり会うことも

出来ないから夏休み明けたら

ちゃんと話がしたい。だから

それまで頭を冷やす時間を下さい。

本当ごめん”

こんなに真剣に光弘がLINEを

してくるなんて驚いた。

”あたしもちゃんと話したいと

思ってた。夏休み明けたら

ちゃんと話そうね”

ただそれしか言うことが

出来なかったけどこれが

精一杯の言葉だった。