き み だ け




「あたしね、今の選択が正しいのか

間違ってるのかわからないの」

「どーゆーこと?」

「あたしの本当に必要としてる人が

光弘なのかわからなくなってきたの。

光弘の必要としてる人が

あたしなのかもよくわからないの」

自分でも何言ってんだろうって

思うけどそれが本音だった。

「俺は叶が必要だって思った。

美華子と形だけだったとしても、

付き合ってたことに変わりはないし、

一緒にいたけど俺が必要としてるのは

美華子じゃなくて叶だって思った。

その決断って簡単なことじゃ

ないし、時間も必要だと思う。」

軽く微笑んであたしを見た。

「まだ高校生活は長いし

決断を焦って間違うより時間をかけて

ゆっくり答えを出す方がいいと

思うから。いつか本当に叶が俺を

必要だって思ってくれると嬉しい。

光弘を必要だって思っても

それが叶の決断なら間違いじゃ

ないと思うよ。」

その優しい話し方にじーんときた。