き み だ け




しばらくして叶愛に連絡を

しようと思ったけど

何て言っていいかわからずに

結局そのまま連絡ができなかった。

―光弘 sideend-


―次の日

夕方やっと光弘から連絡がきた。

“昨日はごめん。また埋め合わせは

ちゃんとするから。本当ごめん”

たったそれだけだったけど

とりあえず連絡が来て

ほっとした。

ピーンポーン

もしかして光弘かな?と思いながら

玄関へ行くとそこにいたのは

美華だった。

「こんにちは」

「どうしたの?」

「少し話せるかな」

「どーぞ」

改まった感じがまた怖い。

なんなんだろう。

「昨日のことなんだけど光から

聞いてるかもしれないけど本当に

悪いのは私なの。本当ごめんなさい」

「どーゆーこと?」

「昨日せっかくお祭りの約束

してたのに私が光呼び止めて

話し込んでしまったせいで

結局行けなくなってしまって。」

何も知らなかった。

2人は一緒にいたんだ。

「それに告白もしたし、

行かないでほしいとか言っちゃって

昨日の私は本当にどうかしてた。

ごめんなさい。ちゃんと謝りたくて」

「もういいよ、わかったから。

わざわざ謝りにきてくれてありがとう」

美華、告白したんだ。

光弘はどう思ったんだろう。

隠してるってことは

そーゆーことなのかもしれない。

ちゃんと話したい。光弘と。