「大好き」って伝えたくて〜My last massage〜

「あの、検査の結果は…」
お母さんが、少し大きな声で先生に尋ねた。


看護師さんがいくつかの、私の脳の写真を持ってきた。


先生は、少し黙ってからやっと口を開いた。


「ここに…腫瘍があるのが見えますか?」

先生が指差すところを見てみると、私でもよく見れば分かるほどの大きさの腫瘍があった。


すると、看護師さんがもう1枚写真を持ってきた。

「これは、小山さんが倒れた時に撮ったものです。腫瘍が…大きくなっています。少し予想以上のスピードで大きくなっています。」


うん…正直分かっていた。

お母さんには言ってなかったけど、最近頭痛が酷かった。


時には立っていられないほどの頭痛がよくあった。


私の病気は確実に進行してるんだなって。

自分でも分かった。


「小山さん。3週間以内に入院する事を…おすすめします。
でなければ、あなたの余命は、前に宣告したものよりも短くなってしまうかもしれません。」