と、私に何かが飛んできた。


飛んできたのは…亜友莉ちゃんだった。


「愛里!もぅ…よかったぁ。
ほんとにほんとに心配してたから、よかったぁ。愛里ー!」


そう言って私に抱きついてわんわん泣いていた。


あぁ、久しぶりだな、この香り。


亜友莉ちゃんはいつも爽やかな石鹸のような香りがする。


「亜友莉ちゃん…心配かけて、ごめんね。でも、もう大丈夫だよ!今日は放課後一緒にドーナツ食べに行こうよ!」


亜友莉ちゃんは真っ赤になった顔をふにゅっと緩めて、
「うん!」
と言った。