余命宣告から約1ヶ月。


私は久しぶりに学校に行った。


1ヶ月間軽い投薬治療をして、少しの間退院することになった。


でもまたすぐに入院しなくてはならない。


次はいつ退院できるか分からない。


もしかしたらもう退院できないかもしれない。


学校に通うのはあとほんの少しなのかもしれない。


そう思うと教室のドアに手をかけた時に涙が溢れそうだった。

でもなるべくなにもなかったような顔をして、ガラガラとドアを開けて、
「おはよう!」
と言った。


その瞬間、
「愛里ーーー!」