優がびっくりして私を見つめた。


「どうしたの?どこか痛いの?看護師はん呼ぼうか?」


優が懸命に尋ねてきてくれる。


「ううん…違うの、ただ、優を見たら安心しちゃって…」


優に、嘘をつきました。

優に、隠し事をしました。


「ほんとに?ってゆうかいつ退院できるの?愛里病気なの?」


そう、私病気なの。

あと1年しかいられないの。

あと1年しか優を見ることができないの。


「違うよ…ただの検査入院だよ!
いつ退院できるかは分からないやぁ。
でもちょっと長引くかも…」


また優に嘘をついた。