余命宣告の次の日。


優がお見舞いに来てくれた。


真っ白な病室のベッドの上で、ただひたすら空を仰いでいた。


昨日余命1年という宣告を受けた私。


何をしたらいいのか何もわからなかった。


ずっと空を見上げている私にお母さんは何も言わなかった。

「愛里!」

いきなり優が病室に飛び込んできた。


「愛里…よかった…もうほんとに俺、どうしようかと思った…」


優はそう言ってぎゅっと私を抱きしめてくれた。


私、どんな顔してる?


わらえて、る?

優にどんな顔して話かけたらいいの?