「そんな…じゃぁ、娘はどうなるんですか!」


お母さんの目に涙が溢れた。


「とりあえず、投薬治療を行います。
これで腫瘍を小さくしていきます。しかし…完全に無くすことは、不可能です。」


「……」


言葉も出なかった。


"フカノウ"
ってことは…


「娘さんの命は…もって1年、短くて半年です。」


頭が真っ白になった。


そのあとどやって病室に戻ったのか、どんなものを食べたのか、どんな話をしたのか、全く覚えていない。