「大好き」って伝えたくて〜My last massage〜

もう、だめか。


桜の下でそう思った。


俺はやっぱり愛里の彼氏でいられないのか。



愛里、今までありがとう。

そして、さようなら。



そう桜の木に告げてその場を去ろうとした時。



「優!優ー!」


声が、聞こえた。


俺の大好きな大好きな声だった。


愛里が懸命に走りながら叫んでいた。


気がついたら俺も愛里に向かって走っていた。