「大好き」って伝えたくて〜My last massage〜

「ほら、早く行ってやれ。あいつのとこ。ずっとお前のこと待ってるから。」


そうだ、優のところに行かなきゃ。

「ほんとだ…じゃあね!また!」


私は全力で走り出した。

大切な人のために…優のために。

「愛里ー!ありがとー!」




後ろから佐々木の声が聞こえた。
少し振り返って笑顔で応えた。




今までありがとう
あなたのおかげで成長できた


本当にありがとう、空。

心の中でそう佐々木に話しかけ、私はまた走り出した。

早く…1秒でも早く優に会いたかった。
優…待たせてごめん。


あと少し待って…