でも、その恐怖を必死で抑えて、閉じ込めて、こうやって笑ってるんだ。


大好きなパパやママを悲しませないように。


「ミユ、死んじゃうから、今甘えちゃだめなの。ミユがいなくなったらパパとママが泣いちゃうでしょ？ミユも泣いちゃう。ミユ、もう泣かないって決めたの。」


私は思い切って聞いてみた。


「ミユちゃん、死ぬのは怖くないの？
お姉ちゃんは怖くて怖くて仕方ないの。死んじゃったらどうなるんだろって。」


ミユちゃんはまた力強い大きな目で私を見つめて。

「ミユはもうママとパパに甘えてないから大丈夫だよ。それに…死ぬのも1人じゃないもん！お姉ちゃんも一緒なんでしょ？だったら大丈夫だよ」