「大好き」って伝えたくて〜My last massage〜

「お姉ちゃんもだよ。お姉ちゃんももうすぐ死ぬの。」


そう言うとミユちゃんは「仲間だね」って手を握ってきた。


でも、やっぱり普通に笑ってて、怖いとか全然感じてないようで。


「だからね、ミユ甘えるのやめたんだ。」


「え…?」


「ミユ、パパとママに甘えるのやめたの。もう抱っこしてって言わないし、今日は病院に泊まってって言わないし、検査嫌だって泣かないの。」


まさか、5歳の子としゃべっているとは思えなくて。


この子は、死ぬのが怖くないんじゃない。


本当は怖くて怖くてたまらないんだ。
私よりずっと。