そんなあたしを見て
ポカーンとするハヤテと
ニヤニヤする佳恵。


佳恵はあたしに
みんなが甘いのを知ってる。




「稚菜に嫌われちゃうよ?」



そんな佳恵だからできる助け舟。
さすが親友だよ。



「わかったよ。」



シン兄も折れて
ユウキは下を向いて諦めていた。



「ちゃんと変装だけはしろよ?」



ヤス兄達に許可をもらい
夜のライブに向けて
あたしと佳恵は支度を始めた。



でももう1人の子。
どんなこなんだろう…


確か今時珍しい
ベースボーカルなんだよね。