ようやく四組をみつけ一安心した。



(ガラガラ)




ドアを開けると生徒がいっせいに俺を見た。




俺は無言で教卓に歩いていった…




くっそ…




視線が痛いよ…




「 おはよう。今日から一年四組を担任することになった沖田雛斗です。よろしく!」




俺は精一杯の笑顔を生徒にみせた。




「ねぇ…沖田先生ってカッコよくない?」



ヒソヒソ声だったが俺は結構地獄耳だったのでよく聞こえていた。




「じゃぁ…一人一人名前呼んでいくぞ…」




「青木悠。青山連。猪股将。…」




男子の名前の あとは女子だ。




名前を呼んで顔をみる。



「大原柚子。…」



俺はビビった。



さっき廊下で会った女の子だ…



俺の生徒だなんて…



最高だ…