「ははっごめんね?自己紹介がまだだったね。俺は霜月航平。まぁ、役職は…そうだね。書記、かな。よろしく?」

ふわりと微笑みながら自己紹介をした。なんだか太陽のような人だな、それが彼への第一印象だった。

「凛太郎」

人形のような『彼』は命令するかのように誰かを呼んだ。

誰だろう?と疑問に思い、まわりをキョロキョロみていると、腕を組んでドアに寄りかかっている赤い髪をした男の人が言った。

「岡本凛太郎。2年。会計。」

私は、彼をなんだか無愛想な人だと思った。