「おい。荻原。」
「ん?どうしたの?豊永く...」
あ、話しちゃいけないんだったよ...
「これ、やる。」
ひょいっと背中の後ろに隠していた手を前に出した。
「え...」
これって...?
「いちごだいふく...?」
「なんかさ。なんとなく遼人と早めにきたら荻原の好きないちごだいふく売ってあったから。買っといてやった。」
私が好きっていったの覚えててくれたんだ...
「い、いいの?」
「おう?てか、荻原のためにかったやつだし。」
プイッとそっぽを向きいちごだいふくを差し出してきた。
私のため...

