秘密の歌声


そしてつれられてきたのは
校舎裏。


「あのね?最近とってもカッコいい人見つけちゃったの~!」

「そ、そうなんですか!」

「公園で歌うたってる男の子なんだけどね!それがかっこよくてかっこよくてね~!」

ん?

それって豊永くんの?

こと?

「あんれぇー?顔色変わったねぇ?どうしたのぉ?」

なんて、ニヤリと笑う浜中さん。


もしかして、気づいてるの?
「...」

「まさか、こーんなに近くにいるなんてねぇ?あーんなカッコいい子が!」

「豊永くんなんでしょ??」

ねぇ、豊永くんー

どーすればいい?

「私、豊永くんのこと好きかもしれないのぉー!どう?
応援してくれる?」