秘密の歌声



「と、っよながっくん...っ...」

そこには水着すがたの豊永くんがいた。

「ッチなんだよっ!」

豊永くんの恐ろしいオーラにおじけずいたのか逃げていった。


「荻原、大丈夫か?ケガしてないか?痛いところは?」

「ない...っ...ありがとう...っ...」

目にたまったなにかが一気に流れ出す。

「ウェーッン...ヒック...怖かった...っ」

「すぐにこれなくて悪かった...」


ギュっと抱き締めてくれる豊永くん。


「ごめん...ありがと...」

数分間泣き続けて、やっと落ち着いた。